19 建設のための研究をたのしく体験しよう!
オフィスビル、商業施設、住宅、鉄道などの建設を手がける「東急建設」。最先端技術の実証実験などを行っている同社の技術研究所で、施設の見学会と建築技術を体験するプログラムが開催されました。普段は入ることのできない施設の見学や、建設現場で活用されているドローンの体験を通じて、同社の技術力と建物づくりの基本を知ってもらう機会となりました。

- 日時
- 2024年11月30日(土)13:00~15:30
- 会場
- 東急建設 技術研究所
- 最寄駅
- 京王相模原線・JR横浜線橋本駅
- 主な内容
- 技術研究所見学&体験
- 募集人数
- 10組20名(小学校4~6年生のみ対象)
実験と体験を通して、「液状化現象」の知識を深めよう!

実験と体験を通して、「液状化現象」の知識を深めよう!
はじめに子どもたちは、地震で地面がドロドロになり、建物が傾いてしまう「液状化現象」について学びます。2班に分かれ、体験&実験コーナーへ。最初に体験コーナーを訪れた班の子どもたちは、水を含んだ砂の上に並ぶタイルの上に立ちます。スタッフが実験装置下のバイブレーターを動かすと、砂がドロドロに! 足が沈む様子に子どもたちは声をあげて驚いていました。
次は実験コーナーへ。水を含んだ砂が入った容器内に、子どもたちが建物を並べ、スタッフが容器を揺らします。すると、容器内がドロドロになりますが、基礎に杭が使われた建物だけは倒れません。固い地盤まで杭を打つことで液状化の被害を抑えられることを学びました。
上手に飛ばせるかな? 小型ドローンを操縦してみよう!


続いて、子どもたちは屋外に出て、建設現場で使われる業務用ドローンについて教わります。ビデオでいろいろな種類のドローンがあることを学んだ後、空撮ドローンの実機に触れる体験も。さらに、空から集合写真も撮ってもらい、子どもたちはもちろん、保護者の皆さんも大喜びでした。
次に室内に戻り、小型ドローンの操縦を体験します。最初は四苦八苦していた子も、何度か繰り返すうちに操縦に慣れた様子。小型ドローンを小さなカゴに入れるゲームコーナーでは、「すごく上手だね!」とスタッフが驚くほど、操縦が上達していました。
なかなか入れない「風洞実験室」や「人工気象室」を見学しよう!


続いて、研究施設の見学に向かいます。まずは市街地の風の影響を調べるための「風洞実験室」へ。巨大扇風機が起こす風速10メートルの風を体験し、風が体を押す力の強さを学びました。
さまざまな天候や気候を再現できる「人工気象室」では、雪が積もった状態を体験。温度計の温度がみるみる下がり、寒い部屋を出て、温度の変化を色で表すサーモカメラの前に立つと、自分たちの体が低い温度を表す青色で表示される経験もしました。
最後に「未来の建設エンジニア」と書かれた認定証をうれしそうに受け取った子どもたち。建設のお仕事への関心がより一層高まったようです。
参加してくれた
子どもたちの声
参加してくれた
ご家族の声
担当者の声

建設業の楽しさを体感いただき、最終的には「このお仕事をしたい」とお子さまに思ってもらえればと、開催しています。私は液状化の実験を担当していましたが、実際に液状化が起こったときの恐さも含め、実感してもらえたのではないでしょうか。準備は大変なのですが、お子さまのリアクションを見ていると、実施してよかったなと心から思いました。建設業が、皆さんの安全・安心な生活を支えていることを、少しでも感じてもらえるとうれしいです。
(東急建設 技術研究所 建築基盤技術研究部 建築材料グループ 研究員 本多)