一世紀を超えて愛され続ける緑豊かな街
田園調布駅から伸びるエトワール式道路と扇形に広がる緑豊かな街並みは、一世紀を経た現在も、基本の形は変わらない。扇の要となる位置には、白い壁、赤い屋根の特徴的な二重勾配の腰折れ屋根(マンサード屋根)の建物が建つ。これは、1923(大正12)年の開業以来長く愛されてきた旧駅舎を忠実に復元したもの。駅の地下化に伴い旧駅舎は1990年に取り壊されたが、地元の人々からの強い要望によって、東急電鉄と地元が協力して復元作業に当たった。2000年にほぼ同じ場所に完成し、今も田園調布のシンボルとして街を見守っている。