03 車両整備のプロフェッショナルになろう
「東急電鉄」は、「毎日大勢の人を乗せて走る電車はどうやってメンテナンスしているんだろう?」という子どもたちの疑問に答えるため、年間約300車両の検査・整備を行っている長津田車両工場で、見学会を開催しました。整備士の説明に真剣に聞き入り、点検作業が行われている本物の車両を前に子どもたちの目は輝いていました。
- 日時
- 2023年11月3日(金・祝)14:00~16:00
- 会場
- 車両総合事務所
- 最寄駅
- こどもの国線恩田駅
- 主な内容
- 車両整備体験
- 募集人数
- 10組20名(小学校全学年対象)
チャレンジ! 重さ約5,000キロの台車を動かしてみよう!
チャレンジ! 重さ約5,000キロの台車を動かしてみよう!
はじめに工場の担当者から、長津田車両工場ではどのような整備をしているのか、ビデオを見ながら説明してもらいました。作業について学んだら、工場へ移動します。
ここからは3班に分かれて、工場見学をしながら車両整備体験に挑戦。まず、座席などのある電車の「車体」と、車輪やブレーキ装置などが収められた「台車」を分離する様子を見学しました。大きな車体がクレーンで吊り上げられて移動する様子に目を見はる子どもたち。次に、実際に台車を押してみます。台車の重さはなんと約5,000キロ!最初はびくともしなかった台車が、スタッフのブレーキ操作とともに、少しずつ前に動いていきます。最後は親子で力を合わせて重い台車を動かすことができました。
運転席や、車両の屋根部分をじっくり見学!
2つ目の体験は、高所作業車を使って車両に乗ってみること。子どもたちを乗せた高所作業車はみるみる上昇していき、点検・洗浄を終えた車両に到着。車両が普段より高い位置に置かれていたので「高いところ、大丈夫かな?」とちょっぴり不安げな子もいましたが、普段は入れない運転席に入らせてもらうと、子どもたちは大興奮!
その後はまた作業車に乗って、車両の天井へ移動。塗装したてでピカピカになった屋根に触ったり、エアコンの仕組みを教えてもらったりして、いつも乗っている電車とは一味違った雰囲気をたっぷりと楽しんでいる様子でした。
パンタグラフを見て触って学ぼう!
最後に、電車の上に取り付けられている装置「パンタグラフ」について学びます。屋根にあるパンタグラフと線路の上にある電車線が触れることで、電車に電気が流れて電車が走る仕組みであることを教わりました。また、実際にパンタグラフを上げ下げしてみたり、新しいものと古いものを比べて、どれくらい厚みが違うのか比べてみたりと、パンタグラフに直接触れる貴重な体験も。説明に聞き入る子どもたちの真剣な表情が印象的でした。
全ての体験を終えると、子どもたち一人一人に車両整備体験の認定証が授与されました。「また来たい?」というスタッフの問いかけに、たくさん子どもたちが笑顔でうなずいていました。
参加してくれた
子どもたちの声
参加してくれた
ご家族の声
担当者の声
ここでは多くのお子さま向けの工場見学案内を行っていますが、「大人が考えるお子さまが興味を持つことと、実際にお子さまが興味を持つことは違う」ということがよくあり、とても勉強になります。イベント後はプログラム内容について振り返り、もっと楽しんでいただけるようブラッシュアップを重ねています。これを機に、お子さまたちが電車に興味を持っていただき、将来的には東急の電車に携わるお仕事に就いてくれたらとてもうれしいです。
(東急電鉄株式会社 鉄道事業本部 車両部 車両総合事務所 整備区 首席助役 本間)