第16回とうきゅうキッズプログラム

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建設のための研究をたのしく経験しよう!

東急建設

オフィスビル、商業施設、住宅、鉄道などの建設を手掛ける「東急建設」。最先端技術の実証実験などを行っている同社の技術研究所で、施設の見学会と建築技術を体験するプログラムが開催されました。普段は入ることのできない施設の見学や、建設現場で活用されているドローンの体験を通じて、同社の技術力と建物づくりの基本を知ってもらう機会となりました。

建設のための研究をたのしく経験しよう!
日時
2023年12月2日(土)13:00~16:00
会場
東急建設技術研究所
最寄駅
京王相模原線・JR横浜線橋本駅
主な内容
技術研究所見学&体験
募集人数
10組20名(小学校4~6年生のみ対象)

「液状化」現象について、実験しながら学ぼう!

液状化について学ぶ子どもたち

「液状化」現象について、実験しながら学ぼう!

東急建設の作業用ブルゾンを着て、ヘルメットをかぶった子どもたち。まずは「液状化」という現象について学びます。液状化とは、地震の揺れで地面がドロドロになること。建物が傾いたり地面が沈んだり、大きな被害が出ます。
続いて、どんな建物が液状化に強いのかを実験で調べます。水を含んだ砂が入った容器の中に、建物や車、電柱を並べ、机をドンドンと叩いていきます。すると、あっという間に容器内がドロドロに! そんな中でも、基礎に杭が使われた建物だけは、倒れませんでした。固い地盤にまで杭を打ち込むことで、液状化の被害を抑えられると教わった子どもたち。一斉にメモを取るなど、建築技術に興味を抱き始めた様子でした。

音の響きの違いや風速10メートルの風を体感! 施設見学へ

風船を用いて場所による響きの違いを体験
風速10メートルの風を体感

ここからは2班に分かれて体験コースを回ります。初めに研究所内の見学に向かった班の子どもたちは、まず、音がよく響く「残響室」と、音が響かない「無響室」で風船を割り、響きの違いを体験します。無響室では、マイクに向かって喋った声をデジタル調整し、映画館や音楽ホールなどでの響きを再現する実験も実施。場所による響きの違いを体験した子どもたちは、「声の響きの長さが全然違う!」と声を上げていました。
続いて子どもたちは、市街地の風の影響を調べるための「風洞実験室」へ。巨大扇風機が起こす風速10メートルの風を体感し、風が物を押す力に驚いていました。

建設現場で使われているドローンの見学&操縦体験も!

ドローンに興味津々の子どもたち
小型ドローンの操縦にもチャレンジ

次は屋外実験場に出て、建設現場で活用されているドローンを体験します。まずはビデオで、建物の測量や点検などに、さまざまな形のドローンが活用されていることを学びます。続いて、東急建設の現場で使われているドローンの実機を見学。さらにカメラを搭載したドローンを飛ばして、空からの記念撮影も! 子どもたちはもちろん、お父さんお母さんの目も輝いていました。
子どもたちは室内に戻って、小型ドローンの操縦も体験。最初は苦戦しましたが、何度か操作しているうちに、みるみる上達し、あちこちで楽しそうな笑い声がこぼれていました。
最後に「未来の建設エンジニア」の認定証を受け取った子どもたち。研究所見学&体験を通して、建築のお仕事への関心が一気に高まったようです。

参加してくれた
子どもたちの声

初めて体験することばかりで、面白くて、時間が経つのがあっという間でした。液状化の仕組みも知り、自然を学ぶ仕事をしてみたいと思いました。(小学5年生 男の子)
ドローン体験や液状化の仕組みを知ることができて楽しかった。建築の難しさや楽しさが分かりました。(小学4年生 女の子)

参加してくれた
ご家族の声

専門的なことをとても分かりやすく教えていただきました。親子で楽しめるプログラムで、普段体験できない貴重な学びがありました。
液状化の仕組みについて、子どもだけではなく、親も知り実際に体験することができて、大変勉強になりました。

担当者の声

東急建設・担当者

われわれ「ゼネコン」の仕事を、実験などを通して、子どもたちに楽しく知ってもらおうと思い、開催しています。「液状化」については、東日本大震災で問題になったのですが、今回参加されたお子さまの大半は、まだ生まれていない頃の出来事になりますので、学校の教科書で習ったことがあるくらいかと思います。そこで、防災意識も含めより深く理解してもらえればと考え、今回プログラムを企画しました。今回の体験を通して、一人でも多くのお子さまが、建設業界に興味を持ってもらえるとうれしいですね。
(東急建設 技術研究所 振動・音響グループ 上田)