22 建設のための研究を
たのしく体験しよう!
オフィスビル、商業施設、住宅、鉄道などの建設を手がける東急建設。最先端の実験などを行っている同社の技術研究所で、施設の見学会とミニチュア建設現場体験が行われました。ふだんは入ることのできない施設の見学や、建設機械のラジコン操作を通じて、同社の技術力と建物づくりの基本を知ってもらう機会となりました。
- 日時
- 2016年12月10日(土)13:30~16:00
- 会場
- 東急建設 技術研究所
- 最寄駅
- 京王相模原線・JR横浜線橋本駅
- 主な内容
- 技術研究所見学&体験
- 募集人数
- 10組20名(小学校4~6年生のみ対象)
自分が乗れる 紙の橋をつくってみよう!
東急建設のヘルメットと作業着を身に着けた子どもたち。最初に橋の強さについての実験を行いました。橋台となるブロックの間に紙でつくった模型の橋を渡し、ミニカーなどを置いて強度をチェックします。ただ紙を渡すだけだと橋は簡単に落ちてしまいますが、紙を折ったり厚くしたりすると、重いペットボトルを載せても橋は壊れません。
続いて、厚紙を何度も折ってジャバラ状にし、さらに平らな厚紙で挟んでダンボールのような構造の橋をつくりました。その上に子どもたちが乗ってみると…。驚いたことに橋は壊れずにみんなの体重を支えてくれました! これには子どもたちもびっくり。材料と形を変えることで構造物の強度が大きく変わることを学びました。
ラジコンを操作して、ミニチュアの建設現場を体験
ここからは2つの班に分かれます。はじめにミニチュアの建設現場で工事を体験する子どもたちは、渋谷のまちの模型が置かれた部屋へ移動。ラジコンのタワークレーンやミキサー車、ダンプカーなどを操作して、土木工事と建築工事にチャレンジします。操作する子どもたちからは直接建設現場が見えません。モニターに映る建設現場の映像を見ながら、お父さんやお母さん、スタッフの指示に従って、橋を渡したり、ビルをつくったり。最初はなかなかお互いの息が合わず苦労しましたが、次第にうまくかみ合うようになり、無事に全作業が完了しました。工事をやり遂げた子どもたちは達成感いっぱいの様子です。
研究所内のいろいろな実験施設を見学
続いては研究所内を見学します。建物などへの風の影響を調べる風洞実験室では、風速約8メートルと10メートル(いずれも秒速)の風を体験。風速が2メートル変わるだけで、体が受ける風圧が驚くほど違うことがわかりました。
さまざまな天候や気温を再現できる人工気象室では、日本国内で記録された最高気温41度を体験。音がよく響く残響室や、逆に音が響かない無響室では、それぞれの部屋で風船を割って音の響きの違いを体感しました。
施設の見学が終わると、ミニチュア建設現場での工事などをがんばった子どもたち一人ひとりに表彰状が贈られました。建設会社でのいろいろな体験を通して、街づくりや建設の仕事への興味がさらにふくらんだようです。
参加してくれた
子どもたちの声
参加してくれた
ご家族の声
担当者の声
2班に分かれてミニチュアの建設現場を体験してもらったのですが、どちらの班も想像以上にうまく工事を進めていたのに驚きました。私たちは、ミニチュア建設現場のほか、最初の橋づくりの体験などを通して、工事の大変さと達成感を少しでも感じてもらえればと開催しています。今日体験したお子さまの中から一人でも多くの子に、建設の仕事に興味を持ってもらえれば幸いです。
(東急建設株式会社 技術研究所 メカトログループ 井上)