04 車両整備のプロフェッショナルになろう!
「東急電鉄」は、「毎日大勢の人を乗せて走る電車はどうやってメンテナンスしているんだろう?」という子どもたちの疑問に答えるため、年間約300車両の検査・整備を行っている長津田車両工場で、見学会を開催しました。整備士の説明に真剣に聞き入り、点検作業が行われている本物の車両を前に子どもたちの目は輝いていました。

- 日時
- 2024年11月4日(月・振休)14:00~16:00
- 会場
- 長津田車両工場
- 最寄駅
- こどもの国線恩田駅
- 主な内容
- 車両整備体験
- 募集人数
- 10組20名(小学校全学年対象)
パンタグラフに触れて電車の仕組みを体感しよう!

パンタグラフに触れて電車の仕組みを体感しよう!
はじめに工場の担当者から、長津田車両工場ではどのような整備をしているのか、ビデオを見ながら説明してもらいました。整備について学んだら、3班に分かれて工場内へ。整備士の説明を聞きながら、点検・整備の様子を見学します。分解された東急電鉄の車体や大きな台車、車輪が並ぶ様子に子どもたちは大興奮です。
取り外されたパンタグラフの前では、電車が架線から電気を取り込んで走る仕組みを教わりました。実際にパンタグラフを上げ下げしたり、部品に触れてみたりする貴重な体験が続き、子どもたちは真剣な表情で説明に聞き入っていました。
大きな台車を動かせるかな? 力を込めて挑戦!


続いて、車輪やブレーキ装置が取り付けられた台車について学びます。重そうな台車がクレーンで吊り上げられて移動する様子に、子どもたちの目はくぎ付けです。そして今度は、実際に台車を押してみる体験も。台車の重さは、車輪以外の装置を全て取り外した状態で約2トンもあるのだそう。「こんなに大きなの動かせるかな?」と心配そうな表情を浮かべる子どもたち。それでも力を込めて押すと、最初は動かなかった台車が、スタッフのブレーキ操作に合わせて少しずつ前へ進みます。最後には、親子で力を合わせて重たい台車をしっかりと動かすことができました。
屋根から運転席まで! 普段見られない場所を探検


その後は、高所作業車に乗って車両の屋根部分の見学です。塗装の感触を確かめたり、エアコンの仕組みを学んだりと、普段は見られない場所ならではの発見がいっぱいでした。次に車両の中へ移動して、運転席へ案内された子どもたち。制御器やドアの開閉ボタンを操作しながら、運転士気分をたっぷり味わい、大喜びです。
体験を終えて工場から戻ってくると、一人一人に車両整備体験の認定証が手渡されました。「いつか整備士として一緒に働こうね」というスタッフの言葉に、子どもたちは笑顔で応えます。電車に関わる仕事への興味が、さらに大きく広がったようでした。
参加してくれた
子どもたちの声
参加してくれた
ご家族の声
担当者の声

少子高齢化が進む中、将来車両整備士を目指す若者が減ることが懸念されています。そこで、こうした体験を通じて「自分も車両整備士になってみたい」と思ってもらえたらと思い、このプログラムを企画しました。台車押しに挑戦する子どもたちの笑顔が印象的で、「楽しかった」という声もうれしかったです。鉄道の整備を体験することで、普段見えない裏方の仕事の大切さを知り、将来について考えるきっかけになればと願っています。
(東急電鉄 長津田車両工場 整備区 首席助役 新川)