04 電車が安全に走るための線路の仕組みを学ぼう!
鉄道の軌道保守、改良工事、新線建設のスペシャリスト集団、「東急軌道工業」。東京急行電鉄工務部碑文谷保線機械基地で、線路の構造の学習、保線作業の体験、大型保線機械の見学会が開催されました。参加者たちは、専用の測定器具や工具を使って電車が安全に走行するための確認作業を体験。人々の暮らしになくてはならない鉄道ネットワークを支える大切な仕事について学習しました。
- 日時
- 2017年11月11日(土)13:00~15:00
- 会場
- 東京急行電鉄工務部 碑文谷保線機械基地
- 最寄駅
- 東横線学芸大学駅
- 主な内容
- 線路の保守体験
- 募集人数
- 15組30名(小学校4~6年生のみ対象)
線路の仕組みと、保線作業について学ぼう
最初に係員から、重い電車を支える線路の仕組みについて教わりました。東急電鉄の線路の多くは、砕石を敷き詰めた「バラスト軌道」となっています。この砕石がクッションの役割を果たし、電車の重みを分散してくれます。ところが電車が繰り返し通り過ぎるうちに、砕石がゆるみ、すき間ができて線路が沈み込んでしまうそうです。これを解消するために、砕石を締め固め、線路の高さなどを調整することが、保線の大切な仕事だと学びました。線路の構造について学んだら、次は実際に保線作業を体験します。
本物の工具を使って保線作業を体験してみよう!
子どもたちは3班に分かれ、線路の凹凸を直す作業を行います。まずは「レールジャッキ」という工具を使って、線路を持ち上げました。続いて測定器具の「標準ゲージ」を使い、左右のレールの高さを合わせる工程を体験。次は「ハンドタイタンパー」という電動工具を使う作業です。工具の先から飛び出した爪のようなパーツを砕石の中に差し込んで振動させ、締め固めます。はじめは重い工具にとまどっていましたが、係員に教わりながら作業を進めるうちにみるみる上達。無事に作業を終えることができました。
線路をなおす大型作業車の迫力にびっくり
続いては、締め固め作業を行う大型作業車「マルチプルタイタンパー」の見学です。機械がレールをつかんで持ち上げ、ツールと呼ばれる大きな爪のようなパーツを砕石の中に差し込み、これを細かく振動させることで締め固めます。参加者たちは、迫力ある作業の様子にじっと見入っていました。
「マルチプルタイタンパー」の作業を見学したあとは、操作ボタンがずらりと並ぶ運転席に座らせてもらいました。さらに、電車の進行方向を変える「ポイント(分岐器)」の操作も体験。子どもたちは大喜びです。電車の安全運行に欠かせない保線の仕事への興味が高まった貴重な体験となりました。
参加してくれた
子どもたちの声
参加してくれた
ご家族の声
担当者の声
普段の生活ではなかなかできない保線作業体験や、 「マルチプルタイタンパー」の運転席に座ることなどを通して、楽しみながら、私たちの仕事に興味を持ってもらえればと思い実施しています。今回は女の子も多く参加してくれました。皆さんが楽しみながら体験している様子が伝わってきました。今日体験した子どもたちの中から、将来一緒に働いてくれる子が一人でも出てくれたら最高にうれしいですね!
(東急軌道工業株式会社 工事本部 第一工事部 第一工事課 係長 柴田)