

上:田園都市線、中:東横線、下:世田谷線
SDGsの「理念」と、長年にわたって東急グループが心を尽くして取り組んできた「活動」を紹介した、展覧会のような車両です。車両を包むラッピングは、その展覧会への扉と考え、SDGsを象徴する17のゴールのカラーを使ってキラキラと光が反射するようなモザイク模様をデザインしました。SDGsトレインが、乗客のみなさまとともに美しい未来へ走っていきますようにという願いを込めています。
運行期間:2023年3月末まで(予定)
東急電鉄 東横線・田園都市線・世田谷線および相互直通区間で運行。
東横線・田園都市線では省エネ車両を使用しています。
上:阪急電鉄、下:阪神電車
2019年から運行を継続するこの列車は、2022年4月にデザインをリニューアル。さまざまな人や生き物たちが、地域・社会のより良い未来へと続くトビラの向こうに案内する様子を、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマークを描くウマカケバクミコ氏のイラストでデザインしました。SDGsの17の目標を親しみやすく表現しています。
運行期間:2025年の「大阪・関西万博」までの継続運行を予定
阪急電鉄 神戸線・宝塚線・京都線および相互直通区間で運行
阪神電車 本線・阪神なんば線および相互直通区間で運行
最新の省エネ車両を使用するとともに、走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄っています。
五島慶太
小林一三
東急グループと阪急阪神ホールディングスグループとのつながりは、100年あまり昔、小林一三(阪急電鉄株式会社創業者)と五島慶太(東急グループ創業者)という二人の出会いから始まりました。
東急グループの起源となる田園都市株式会社は、東京の郊外(現東急線沿線エリア)に理想の住宅地を作ることを目指し、渋沢栄一によって1918年に設立されました。渋沢栄一は、田園都市における生活利便のため鉄道路線網の整備を構想し、その経営の相談相手として白羽の矢を立てたのが、すでに関西で住宅地開発と鉄道事業を成功させていた小林一三、当時阪神急行電鉄の専務取締役でした。
その小林一三が関東における事業パートナーとして声をかけたのが、鉄道院の役人出身で鉄道事業のエキスパートであった五島慶太です。この二人の出会いが、東急グループと阪急阪神ホールディングスグループの結びつきの起源となります。五島慶太は小林一三を師と仰ぎ、私鉄経営のビジネスモデルを学びつつ、事業を通じて社会に貢献するという考えを持って、現在の東急線沿線エリアで事業を展開していきました。
二人の出会いから約100年。街づくりや鉄道事業を中心に、安全・安心、自然環境との調和、余暇の充実など、豊かな暮らしの実現を標榜する両者の事業に、二人の想いは受け継がれています。