美術館の茶室で抹茶を飲んでみよう!

五島美術館」では、展覧会を年間6~7回開催し、春と秋の名品展では、さまざまな代表作品を紹介しています。今回のプログラムでは美術館の館蔵にある茶室で茶道を体験。また、展示室で館蔵の茶道具コレクションを見学しました。日本の「伝統」や「美」について学ぶ、よい機会になったようです。

茶道について学び、その楽しみ方を知ろう

五島美術館の講堂に集まった参加者たちは、最初に美術館の学芸員から、お茶や茶道(茶の湯)について説明を受けました。抹茶は、お茶の新芽を摘んで蒸し、乾燥させたあと石臼(いしうす)でひいて粉末にしたもの。お茶のたてかたには、濃茶と薄茶の2種類があるのだそうです。
奈良時代に薬として中国から日本に伝わったお茶が、今のような茶道として親しまれるようになったのは、およそ500年前の室町時代から。さまざまな茶道具を鑑賞したり、茶室の香りや飾り付けを楽しむことも日本文化の一つ。茶道は、和の生活における立ち居振る舞いが身につくとともに、四季折々の自然や日本の美術品を味わうことができる「総合芸術」だと教わりました。

文化財指定の歴史ある茶室で本格的な茶道を体験

茶道について理解を深めたら、国の登録有形文化財にも指定されている歴史ある茶室「古経楼(こきょうろう)」で茶道を体験します。茶室の小さな入口では、履き物を脱いで体をかがめ、頭を下げて正座の姿勢で体をにじるようにして中へ。そして、床(とこ)に飾られた掛け軸や花入を鑑賞して一礼します。
参加者たちが茶室にそろったところで、季節のお菓子がふるまわれました。続いて、きもの姿の学芸員のお点前によりお茶を楽しみます。学芸員の美しい所作、茶道の伝統的な礼儀作法を真剣な表情で見つめる子どもたち。親子でゆっくりとお茶を楽しむうちに、少しずつ緊張がほぐれてきたようです。

気持ちを込めてお茶をたて、親子で味わってみよう

参加者たちは茶室を出て美術館の別館ロビーへ移動。今度は自分たちでお茶をたて、まずは子どもから親へとふるまいます。茶杓(ちゃしゃく)を使って抹茶をお茶碗に入れ、お湯を注いで素早く茶せんでかき混ぜる子どもたち。先生から道具の使い方を教えてもらい、みんな上手にお茶をたてることができました。次はお母さんやお父さんから子どもたちへ。会場からは、「抹茶は初めて飲んだよ」「おいしいね!」といった楽しそうな声が聞こえてきました。
親子でお茶をいただいたら、美術館で開催中の展覧会を見学して今日のプログラムは終了です。歴史ある茶室での本格的な茶道体験。日本の伝統文化の奥深さを体感した貴重な一日となりました。

参加してくれた子どもたちの声


お茶をたてるのが、むずかしかったけど、楽しかった。ちょっと苦かったけどおいしかった。

普段食べられないようなお菓子とお茶を飲めたのと、日本の文化にふれることができて、とても楽しかったです。

参加してくれたご家族の声

大変すばらしいおもてなしで感動しました。子どもにとっても日本文化にふれる貴重な機会となりました。親子で参加できる点がとてもよかったです。

お茶について小さな子どもにも分かり易く説明があり、楽しく参加できました。たくさんの先生が細やかにご指導してくださり、安心して参加できました。

日本文化への関心が高いお子さまが多く、驚かされました。また、今日一日、親子で和やかにお茶を楽しむ姿がとても印象的でした。一生懸命にお茶をたてるお子さまを見ていると、私も初心にかえってお稽古をがんばらなければと、身の引き締まる思いです。学校の授業で日本の伝統文化を教わる機会は少ないかもしれませんが、今後も積極的な姿勢で、いろいろなことを勉強していってくれたらうれしいです。
(五島美術館 学芸員 下山)

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